突然ですが、みなさんはスマートフォンでニュースはどうやってご覧になっているでしょうか?やはりスマートニュースやグノシーなどのニュースアプリを使われているのでしょうか。
私はこういったアプリはほとんど使ったことがなかったので、先日インストールして少し使ってみたのですが・・・しかしながら、これらニュースアプリでは、肝心かなめのプロレス関連のニュースを見ることがほとんどできないではないですか・・・
プロレスの情報をタイムリーに仕入れるには、ネットからの情報は今や不可欠。
私がどうしているのかといいますと、このような流行りのニュースアプリは実は一切使っておりませんで、何を使っているかと言えば
RSSリーダー
でございますw
2017年のこの世の中に、RSSリーダーなんていうものがまだ存在しているのか?と思われた方が、もしかすると多いかもしれませんね・・・
私が使っているアプリは「Feedly」というアプリでございます。
えー、使い方はですね。
「feedly 使い方」あたりでググっていただくのが早いかと思いますw
で、登録したらニュースが仕入れられて便利じゃないかなーと私が勝手に思っているサイトは以下の通りです。ご参考になりましたら幸いです。
イヤァオ!速報 プロレスまとめサイト
http://iyaaaao.doorblog.jp/
バトル・ニュース | PC・携帯・スマホで見る “無料”プロレス・格闘技ニュースサイト http://battle-news.com/
プロレスTODAY | 楽しめるプロレスメディア 編集長・柴田惣一のプロレス情報ニュースサイト
https://proresu-today.com/
プロレス専門ブログ・ブラックアイ3(テスト中)
http://blackeyepw.com/
青空プロレスNEWS – 新日本プロレス・WWEなどの海外最新速報ニュースピックアップ
http://aozora-band.com/wpwn/
日本プロレス普及促進委員会
プロレスを知らない方にプロレスの面白さを知っていただく活動をしていくブログです
2017年10月31日火曜日
2016年12月9日金曜日
[映画][観戦記] 「俺たち文化系プロレスDDT」を見てきました #ddtpro #njpw
最初のエントリーなのに、唐突に映画の感想から始まっていいのかと思いますが、いいんです。
書きたいことから書かせていただきます。
本日「俺たち文化系プロレスDDT」を観てまいりました。
テーマとしては、2015年11月17日に東京・後楽園ホールで行われた「#大家帝国主催興行~マッスルメイツの2015~」(以下、大家帝国興行)のメインイベントをターゲットとして、それに至る過程を追ったドキュメンタリータッチの作品です。
私がなぜこの映画を見に行ったのかというと、このターゲットになった興行が、自分がプロレスを観てきた中でも屈指の出来栄えの興行だと思っているというのがかなり大きな理由です。
単に、もう一度この興行を味わいたかったという気持ちがあったわけですね。
(チケットは買えず、サムライTVでは観ましたが、オンデマンドなので録画まではできなかった)
ですから、まずはこの興行自体について書かなければいけないでしょう。
"大家帝国興行"は、DDTプロレスリングにおいて、「1位になったユニットが主催興行を実施する権利を得られる」という「ユニット総選挙」で見事に1位となったユニット「#大家帝国」(ハッシュタグおおかていこく:メンバーは大家健、男色ディーノ、スーパーササダンゴマシンの3名、現在は解散)が主催した興行です。
しかし、#大家帝国の自主興行でありながら、メインイベントは「DDT不動のエース」HARASHIMAと#大家帝国のアイコンである大家健がタッグを組み、#大家帝国のメンバーの他の2名はアンダーカードにまわるというカード編成でした。
しかも、そのHARASHIMA・大家が対戦するのは、なんと新日本プロレス「100年に1人の逸材」棚橋弘至と、新進気鋭の若手レスラー小松洋平。
なぜ、DDTの自主興行でこのカードが組まれたのか。
それは、同じ年のDDT両国国技館大会(2015年8月23日「両国ピーターパン2015~DDTより愛をこめて~」)に端を発しています。
近年のDDTの両国大会では、団体内のレスラーだけでなくいわゆるメジャー団体やメジャーレスラーを招いたスペシャルマッチが組まれるのが通例になっています。
そんな流れの中で、その年の両国で組まれたスペシャルマッチが「棚橋 vs HARASHIMA」でした。
私はこの試合をサムライTVで観ましたが、試合自体は私は良い内容の試合だと思いましたが、何か若干の物足りなさも感じました。
新日本というメジャー団体のエースにDDTの不動のエースが挑むという、DDTのスペシャルマッチにはふさわしい対戦カードであることは確かなのですが、いかんせん、この試合には「テーマ」がなさ過ぎました。確かにカード発表の瞬間「おおっ!」とは思いますが、なぜこの2人なのか?カードが唐突すぎたのです。なので、このカードについても、興味深いカードではあるものの、ヒートできる要素がなかった、というのが私の感覚です。
これには、DDTのHARASHIMA選手のスタイルも大きく関係していると思っています。HARASHIMA選手は大変素晴らしい選手なのですが、どちらかといえば爽やか、スポーツライクで、いつも笑顔で、明るく、でも試合は激しく、というスタイルの選手、いわゆるナチュラルベビーフェイスです。少し意地悪な見方をすれば、試合でキチンとしたものをみせてお客さんにわかってもらうというスタイルで、試合に至るストーリーを作るのは今一つ苦手なタイプの選手ではないかと思います。
両国大会前に棚橋選手と並んで会見に臨んだ時も、いたって爽やかに「自分は他団体のことには興味があまりないのですが、棚橋選手には非常に興味があります!今から楽しみです」と言ってのけました。
棚橋選手は、この時点で、もうすでに不満があったのかもしれません。正直どう考えても格上の選手と、ある意味団体の看板を掛けて当たるというのに、まるで自分と相手が同格であるかのようなコメント。どうみても、HARASHIMA選手には勝ち目のないカードです。これが、そのままチャレンジマッチの位置づけで当日を迎えたら、はっきり言って盛り上がらないだろう・・・。そんな危機感があったのかもしれません。でも、インディーマット界ではズバ抜けた存在であり、煽りや盛り上げはお手の物のDDTであれば、きっと何とかして来るだろう、という棚橋選手なりの期待もあったのかもしれません。
そんな期待も空しく、果たして、結局当日まで、お互いに何の煽りも挑発もなく、来てしまったんですね。
試合前の煽りVでも、HARASHIMA選手は結局爽やかなチャレンジャーのまま。
唯一、棚橋選手がVの中で「HARASHIMAは井の中のエース」という挑発を入れましたが・・・。
相手がインディー団体とはいえ、自分は招待されている立場でもあり、お膳立ては相手がやってくれるべきものであって、あまり自分が主導する必要はない、という遠慮があったのかもしれません。
試合後、棚橋選手はインタビューで机をバンと叩いて
という発言をしました。
(棚橋選手の発言内容に関しては新日本プロレスの公式HPより引用しております)
私の勝手な憶測ですが、「全団体を横一線で観てもらったら困る」は、つまるところHARASHIMA選手のカード発表時のコメントに掛かっているのではないかと思うんですね。誰が見ても格が違う、チャレンジマッチなんだから、そのまま何の仕掛けもなく挑んで来られても困るんだ、と。もっと煽りの段階から、がむしゃらさや必死さ、勝てなくたって絶対勝つんだ、潰すんだというような挑発でヒートを高めるくらいのお膳立てをしないでどうするんだ(おそらく、自分がその立場だったらそうしただろう)というもどかしさ(これだけの舞台を用意して、それを生かせないことへのもったいなさ)からの怒りが噴出してのセリフなんだと思うんですね。
プロレスのもめごとはリングで決着をつける・・・「そんなわけないから」と、マッスル坂井選手は劇中で述べていますが、でもそうやって「闘い」の「テーマ」を作って観客を魅了するのもまたプロレスの重要なファクターであるわけです。それを怠ったDDTへの怒りが棚橋選手にはあったと私は見ています。
さらに棚橋選手はこう続けました。
つまり、テーマがない闘いならば、自分がそれを作らなければいけない(作れる力もある)のに、招かれた試合という位置づけでつい、遠慮してしまった。なんだったら、カード発表会見の場で、爽やかなHARASHIMA選手を徹底的にDISってヒートを高め、自分がヒールを引き受けるくらいの度量を見せるべきだったのに、そこを躊躇してしまった自分への苛立ちや反省があったのだと思います。もっと、自分でもできたはずだと・・・でもそれをしなかったことへの後悔もあったのかもしれません。プロレス界全体のことを考えたら、自分のポジションに関係なく、それくらいやらないといけなかったのかもしれないと・・・。
これまた、私の憶測ですが、表向きの構図としては、こうなります。
両国大会の棚橋発言を受け、これを看過しなかった、できなかったのが、#大家帝国の3人であり、HARASHIMAの悔しさを晴らすため、ユニット総選挙で1位を獲得し、自主興行の権利を得て、HARASHIMAと棚橋の再戦を各所への根回しもなく、唐突にブチあげた・・・。リング上で起こったプロレスのゴタゴタは、リング上で決着つければいいんだよ!という言い方をよく耳にすることがあるが、それを地で行くやり方で・・・。
しかし、私はそうじゃないのかもしれないと、この映画を見た後に感じ始めました。
いわゆる棚橋発言を受けて、その真意を汲み取ることができた人間がDDTの中にはいたのだと思います。それは恐らくは高木社長、男色ディーノ選手、マッスル坂井選手あたりになるのでしょうか・・・。
両国大会のカードに足りなかったもの・・・それを、きちんと用意した興行を企画しますので、どうかもう一度上がってくれませんか、と恐らくはユニット総選挙の結果が分かったあたりで、実は棚橋選手側に打診していたのかもしれません。
両国に足りなかった「闘い」の「テーマ」としては、棚橋発言をDDTに対する非難(DIS)と見做しているプロレス界の世論にそのまま乗っかることで、いわゆる「遺恨清算のためのリベンジマッチ」の構図を作ることができます。いわば、「リベンジ」を言い出すだけで、もう半分くらいは舞台が整うわけです。
でもHARASHIMA選手が自らそれを言い出すのが難しいスタイルであることは上記の通りで、DDTのブレインもそれは重々承知しているのでしょう。そこで、ディーノ・坂井両選手がリベンジの口火を切るわけです。
私の予想では、HARASHIMA選手にはこのシナリオは事前に知らせておらず、ユニットの大家選手に対しては、直前でリベンジをブチ上げるシナリオまでは話したと思いますが、あくまでも上記の「遺恨清算」の構図としてしか説明していないのではないかと思います。
そして煽りについては、暑苦しすぎるくらいの熱さで感情を爆発させるユニットのアイコン、大家選手が担当することで、そのキャラクターの対比によってHARASHIMA選手自らが発信しなくても、静かに燃えるという構図を作ることができますし、大家自身も仲間の遺恨清算に燃えているでしょうから、実力差は明らかでも絶対に勝ちに行くんだという自己暗示を絶叫することで、ファンの期待感を高めることができているわけです。
かくしてこのカードは無事に実現し、#大家帝国興行のメインイベントとして試合が行われたわけです。このカードには、両国のスペシャルマッチにはなかった「闘い」があり、明確な「テーマ」もあり、団体のプライドをかけた一戦であることも十分に認知されたシチュエーションを作り上げることにも成功しました。
それが、入場時や試合中の新日本勢に対するブーイングであり、観客のヒートの高さもすさまじいものがありました。
また、この試合に関しては、映画ではあまり触れられていなかったですが、絶対に忘れてはいけないのが、新日本の小松洋平選手の存在と活躍ぶりです。
通常、団体対抗戦のようなタッグマッチでは、はっきり優劣をつけられることを避けるために、格の高い選手のパートナーに、若手や小兵の選手をつけることは、昔から普通に行われてきました。
私もカード発表を見たとき、ああ、まあそうだよね、そうやって小松選手にワークしてもらって、勝敗自体はそこでつけるよね、と思ったものです。
実際、結果としてはHARASHIMA選手が蒼魔刀を小松選手に決めてフォール勝ちとなったのですが、しかし、小松選手はこの4人の中に入っても、全く臆することなく、完全なヒールに徹して、観客のヒートを高めることに重要な役割を担い続けました。棚橋選手が両国大会で「非情になり切れなかった」=自分がヒールを引き受けてでも・・・という部分を、若い小松選手に後進育成の観点も踏まえて、キッチリ経験させ、担わせたわけですね。
棚橋選手は試合後に小松選手を評して「あいつはすごいよ、あいつは俺を超えるよ」と手放しでほめたと記憶していますが、あのパフォーマンスを観れば、それも納得できるというものです。
で、最後は棚橋選手にパワポプレゼンをさせて棚橋選手の度量の深さを観客に示し、遺恨に関するわだかまりもキチンと清算することで、ちゃんと棚橋をもとのベビーフェイスとして、傷つけることなくリングから送り出すというほぼ完ぺきな演出をやってのけたマッスル坂井のプロレス脳の凄さ。
結果、一見ゆるいようでいて、プロレスの興行にあるべきツボをちゃんと抑え、意外性もふんだんに織り交ぜて観客を引き込むという、最高レベルの興行が完成したわけです。
もしかしたら、私が上で憶測した以上に、用意周到な計画があったのかもしれませんし、実はもっと本当にその場その場での行き当たりばったりな綱渡りがあったのかもしれませんが、それは外野からは知る由もありません。
・・・ということで、超長文なうえに、映画の感想になってないだろう感がありありなのですが、初見の人でもわかるように上記の流れを丁寧に追ってはいますので、ここまで私が書いた内容をすべては把握していなくても、ちゃんと楽しめると思います。
私は、誰か一緒に行きたい人がいれば、もう1回くらい観に行ってもいいかなと思うくらいです。
都内では今月いっぱいくらいまでしか見れませんので、行こうかな?と思った方はぜひお早めに!
あと、大家帝国興行の完全映像はいつリリースされるのでしょうかね?権利的に難しいのかな?
書きたいことから書かせていただきます。
本日「俺たち文化系プロレスDDT」を観てまいりました。
テーマとしては、2015年11月17日に東京・後楽園ホールで行われた「#大家帝国主催興行~マッスルメイツの2015~」(以下、大家帝国興行)のメインイベントをターゲットとして、それに至る過程を追ったドキュメンタリータッチの作品です。
私がなぜこの映画を見に行ったのかというと、このターゲットになった興行が、自分がプロレスを観てきた中でも屈指の出来栄えの興行だと思っているというのがかなり大きな理由です。
単に、もう一度この興行を味わいたかったという気持ちがあったわけですね。
(チケットは買えず、サムライTVでは観ましたが、オンデマンドなので録画まではできなかった)
ですから、まずはこの興行自体について書かなければいけないでしょう。
「#大家帝国主催興行~マッスルメイツの2015~」開催の経緯
"大家帝国興行"は、DDTプロレスリングにおいて、「1位になったユニットが主催興行を実施する権利を得られる」という「ユニット総選挙」で見事に1位となったユニット「#大家帝国」(ハッシュタグおおかていこく:メンバーは大家健、男色ディーノ、スーパーササダンゴマシンの3名、現在は解散)が主催した興行です。
しかし、#大家帝国の自主興行でありながら、メインイベントは「DDT不動のエース」HARASHIMAと#大家帝国のアイコンである大家健がタッグを組み、#大家帝国のメンバーの他の2名はアンダーカードにまわるというカード編成でした。
しかも、そのHARASHIMA・大家が対戦するのは、なんと新日本プロレス「100年に1人の逸材」棚橋弘至と、新進気鋭の若手レスラー小松洋平。
なぜ、DDTの自主興行でこのカードが組まれたのか。
それは、同じ年のDDT両国国技館大会(2015年8月23日「両国ピーターパン2015~DDTより愛をこめて~」)に端を発しています。
DDT両国大会における棚橋選手の「俺は怒ってるよ」発言
近年のDDTの両国大会では、団体内のレスラーだけでなくいわゆるメジャー団体やメジャーレスラーを招いたスペシャルマッチが組まれるのが通例になっています。
そんな流れの中で、その年の両国で組まれたスペシャルマッチが「棚橋 vs HARASHIMA」でした。
私はこの試合をサムライTVで観ましたが、試合自体は私は良い内容の試合だと思いましたが、何か若干の物足りなさも感じました。
新日本というメジャー団体のエースにDDTの不動のエースが挑むという、DDTのスペシャルマッチにはふさわしい対戦カードであることは確かなのですが、いかんせん、この試合には「テーマ」がなさ過ぎました。確かにカード発表の瞬間「おおっ!」とは思いますが、なぜこの2人なのか?カードが唐突すぎたのです。なので、このカードについても、興味深いカードではあるものの、ヒートできる要素がなかった、というのが私の感覚です。
両国大会前に棚橋選手と並んで会見に臨んだ時も、いたって爽やかに「自分は他団体のことには興味があまりないのですが、棚橋選手には非常に興味があります!今から楽しみです」と言ってのけました。
棚橋選手は、この時点で、もうすでに不満があったのかもしれません。正直どう考えても格上の選手と、ある意味団体の看板を掛けて当たるというのに、まるで自分と相手が同格であるかのようなコメント。どうみても、HARASHIMA選手には勝ち目のないカードです。これが、そのままチャレンジマッチの位置づけで当日を迎えたら、はっきり言って盛り上がらないだろう・・・。そんな危機感があったのかもしれません。でも、インディーマット界ではズバ抜けた存在であり、煽りや盛り上げはお手の物のDDTであれば、きっと何とかして来るだろう、という棚橋選手なりの期待もあったのかもしれません。
そんな期待も空しく、果たして、結局当日まで、お互いに何の煽りも挑発もなく、来てしまったんですね。
試合前の煽りVでも、HARASHIMA選手は結局爽やかなチャレンジャーのまま。
唯一、棚橋選手がVの中で「HARASHIMAは井の中のエース」という挑発を入れましたが・・・。
相手がインディー団体とはいえ、自分は招待されている立場でもあり、お膳立ては相手がやってくれるべきものであって、あまり自分が主導する必要はない、という遠慮があったのかもしれません。
試合後、棚橋選手はインタビューで机をバンと叩いて
「全団体を横一線で見てもらったら困る」「『技が上手だね、マスクがいいね、筋肉が凄いね』じゃないところで俺らは勝負してるから。」
という発言をしました。
(棚橋選手の発言内容に関しては新日本プロレスの公式HPより引用しております)
私の勝手な憶測ですが、「全団体を横一線で観てもらったら困る」は、つまるところHARASHIMA選手のカード発表時のコメントに掛かっているのではないかと思うんですね。誰が見ても格が違う、チャレンジマッチなんだから、そのまま何の仕掛けもなく挑んで来られても困るんだ、と。もっと煽りの段階から、がむしゃらさや必死さ、勝てなくたって絶対勝つんだ、潰すんだというような挑発でヒートを高めるくらいのお膳立てをしないでどうするんだ(おそらく、自分がその立場だったらそうしただろう)というもどかしさ(これだけの舞台を用意して、それを生かせないことへのもったいなさ)からの怒りが噴出してのセリフなんだと思うんですね。
プロレスのもめごとはリングで決着をつける・・・「そんなわけないから」と、マッスル坂井選手は劇中で述べていますが、でもそうやって「闘い」の「テーマ」を作って観客を魅了するのもまたプロレスの重要なファクターであるわけです。それを怠ったDDTへの怒りが棚橋選手にはあったと私は見ています。
さらに棚橋選手はこう続けました。
「俺もまだまだだな、と。HARASHIMA選手はこの団体のスターでしょ? スターをよりスターにとは思ってたんですけどね。まだまだ、非情になりきれなかったです。」
つまり、テーマがない闘いならば、自分がそれを作らなければいけない(作れる力もある)のに、招かれた試合という位置づけでつい、遠慮してしまった。なんだったら、カード発表会見の場で、爽やかなHARASHIMA選手を徹底的にDISってヒートを高め、自分がヒールを引き受けるくらいの度量を見せるべきだったのに、そこを躊躇してしまった自分への苛立ちや反省があったのだと思います。もっと、自分でもできたはずだと・・・でもそれをしなかったことへの後悔もあったのかもしれません。プロレス界全体のことを考えたら、自分のポジションに関係なく、それくらいやらないといけなかったのかもしれないと・・・。
「大家帝国興行」は、実はDDTなりの棚橋選手への謝罪とけじめ、反省だったのかもしれない
これまた、私の憶測ですが、表向きの構図としては、こうなります。
両国大会の棚橋発言を受け、これを看過しなかった、できなかったのが、#大家帝国の3人であり、HARASHIMAの悔しさを晴らすため、ユニット総選挙で1位を獲得し、自主興行の権利を得て、HARASHIMAと棚橋の再戦を各所への根回しもなく、唐突にブチあげた・・・。リング上で起こったプロレスのゴタゴタは、リング上で決着つければいいんだよ!という言い方をよく耳にすることがあるが、それを地で行くやり方で・・・。
しかし、私はそうじゃないのかもしれないと、この映画を見た後に感じ始めました。
いわゆる棚橋発言を受けて、その真意を汲み取ることができた人間がDDTの中にはいたのだと思います。それは恐らくは高木社長、男色ディーノ選手、マッスル坂井選手あたりになるのでしょうか・・・。
両国大会のカードに足りなかったもの・・・それを、きちんと用意した興行を企画しますので、どうかもう一度上がってくれませんか、と恐らくはユニット総選挙の結果が分かったあたりで、実は棚橋選手側に打診していたのかもしれません。
両国に足りなかった「闘い」の「テーマ」としては、棚橋発言をDDTに対する非難(DIS)と見做しているプロレス界の世論にそのまま乗っかることで、いわゆる「遺恨清算のためのリベンジマッチ」の構図を作ることができます。いわば、「リベンジ」を言い出すだけで、もう半分くらいは舞台が整うわけです。
でもHARASHIMA選手が自らそれを言い出すのが難しいスタイルであることは上記の通りで、DDTのブレインもそれは重々承知しているのでしょう。そこで、ディーノ・坂井両選手がリベンジの口火を切るわけです。
私の予想では、HARASHIMA選手にはこのシナリオは事前に知らせておらず、ユニットの大家選手に対しては、直前でリベンジをブチ上げるシナリオまでは話したと思いますが、あくまでも上記の「遺恨清算」の構図としてしか説明していないのではないかと思います。
そして煽りについては、暑苦しすぎるくらいの熱さで感情を爆発させるユニットのアイコン、大家選手が担当することで、そのキャラクターの対比によってHARASHIMA選手自らが発信しなくても、静かに燃えるという構図を作ることができますし、大家自身も仲間の遺恨清算に燃えているでしょうから、実力差は明らかでも絶対に勝ちに行くんだという自己暗示を絶叫することで、ファンの期待感を高めることができているわけです。
かくしてこのカードは無事に実現し、#大家帝国興行のメインイベントとして試合が行われたわけです。このカードには、両国のスペシャルマッチにはなかった「闘い」があり、明確な「テーマ」もあり、団体のプライドをかけた一戦であることも十分に認知されたシチュエーションを作り上げることにも成功しました。
それが、入場時や試合中の新日本勢に対するブーイングであり、観客のヒートの高さもすさまじいものがありました。
また、この試合に関しては、映画ではあまり触れられていなかったですが、絶対に忘れてはいけないのが、新日本の小松洋平選手の存在と活躍ぶりです。
通常、団体対抗戦のようなタッグマッチでは、はっきり優劣をつけられることを避けるために、格の高い選手のパートナーに、若手や小兵の選手をつけることは、昔から普通に行われてきました。
私もカード発表を見たとき、ああ、まあそうだよね、そうやって小松選手にワークしてもらって、勝敗自体はそこでつけるよね、と思ったものです。
実際、結果としてはHARASHIMA選手が蒼魔刀を小松選手に決めてフォール勝ちとなったのですが、しかし、小松選手はこの4人の中に入っても、全く臆することなく、完全なヒールに徹して、観客のヒートを高めることに重要な役割を担い続けました。棚橋選手が両国大会で「非情になり切れなかった」=自分がヒールを引き受けてでも・・・という部分を、若い小松選手に後進育成の観点も踏まえて、キッチリ経験させ、担わせたわけですね。
棚橋選手は試合後に小松選手を評して「あいつはすごいよ、あいつは俺を超えるよ」と手放しでほめたと記憶していますが、あのパフォーマンスを観れば、それも納得できるというものです。
で、最後は棚橋選手にパワポプレゼンをさせて棚橋選手の度量の深さを観客に示し、遺恨に関するわだかまりもキチンと清算することで、ちゃんと棚橋をもとのベビーフェイスとして、傷つけることなくリングから送り出すというほぼ完ぺきな演出をやってのけたマッスル坂井のプロレス脳の凄さ。
結果、一見ゆるいようでいて、プロレスの興行にあるべきツボをちゃんと抑え、意外性もふんだんに織り交ぜて観客を引き込むという、最高レベルの興行が完成したわけです。
もしかしたら、私が上で憶測した以上に、用意周到な計画があったのかもしれませんし、実はもっと本当にその場その場での行き当たりばったりな綱渡りがあったのかもしれませんが、それは外野からは知る由もありません。
まとめ
・・・ということで、超長文なうえに、映画の感想になってないだろう感がありありなのですが、初見の人でもわかるように上記の流れを丁寧に追ってはいますので、ここまで私が書いた内容をすべては把握していなくても、ちゃんと楽しめると思います。
私は、誰か一緒に行きたい人がいれば、もう1回くらい観に行ってもいいかなと思うくらいです。
都内では今月いっぱいくらいまでしか見れませんので、行こうかな?と思った方はぜひお早めに!
あと、大家帝国興行の完全映像はいつリリースされるのでしょうかね?権利的に難しいのかな?
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